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「また連絡するよ」
煙草を口に銜え、満足そうに手を振る男に向かって、アタシは首だけ残して艶っぽく微笑んでやったけど、ホテルの部屋を出るなり連絡先は消去した。
二度と会うつもりなどなかった。
あの年齢であそこまでヘタだなんて、ガッカリを通り越して腹立たしい。
あれならヒトリでした方がよっぽどマシだった。
今夜も外れか……。
ホテルの外に出て煙草に火を点けた。
はぁ。
どこかにいないだろうか。
渇ききったこのカラダや心を濡らしてくれるようなオトコは……。
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