04 - 一回目/始まりという名の巻き戻し

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「この夢のなかで、ずっと……逃げずに、わたしと一緒に過ごしましょう?」  姉にはなかった、薄ら寒い笑み。 「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」  僕は、頬に触れる女の手を振り払い、玄関へと走り出す。  さっきと違い、今度はがちゃりと、ドアの外の世界はしっかりと僕の身体についてきた。  そのまま靴も履かずに、僕は道路へとかけ出していく。  あの日――それは、今日? ――と、同じように。  僕はただ、姉から逃れたい一心で、家の外へと飛び出していき。 「……えっ?」  白い閃光が、僕の目に入ってくると同時に。  同じように車に牽かれ、意識を失ったのだ。
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