すべてを明かす時が来た!

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お祖父様はばあちゃんの隣に呆然と立ちすくんでいる僕に視線を向けた。 「おや…君は確か…。」 ここまで来てしまったものは仕方がない。 潔く覚悟を決めよう。 「お久しぶりです…鴫野 章悟です…。」 「なぜここに?」 お祖父様は怪訝な顔をして尋ねた。 ばあちゃんは僕の背中に手を添えて笑った。 「章悟は私の孫なの。」 それからばあちゃんは、僕が娘の子供である事や、娘が離婚して新しい相手と再婚する時に僕を引き取った事、僕が父親の姓を名乗っているので苗字が違う事などをお祖父様に話した。 「有澤家を辞めてから、一人でこの子を育てて来たのよ。二度目の子育てね。章悟は大学を出てから会社勤めをしているの。」 ばあちゃんは誇らしげにそう言った。 「杏の勤めていた会社だな。管理栄養士だったか。」 「ハイ。」 お祖父様は静かに息をついて、少し首をかしげた。 「あれだけ強情を張っていた杏が、突然会社を辞めて帰って来た。君以外との結婚は考えられないと言っていたのに、新社長就任後に仕事が落ち着いたら穂高と結婚すると言ってな。どうにも腑に落ちん。」
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