5回目のコンビニ

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5回目のコンビニ

 昨日は、いつのまにか眠ってしまったようだった。  今日は、バイト先からの電話で起こされた。  「おい、おまえ、いったいどうしたんだ。風邪だなんていったって、来れないわけじゃないんだろ。  いま、いちばん忙しいところだっていうの、わかってるはずじゃないか。  今日は、這ってでも出てこいよ。そうじゃなきゃ、おまえのやる仕事、もうないぞ。」  一方的にまくしたてて、電話は切れた。  頭が、ガンガンしていた。  気がついてみたら、昨日買わされた『退職願』の用紙と睡眠薬、それにカメラが、そのままの状態で床に転がっている。  でも、よくみると、睡眠薬は少し減っているようだ。  僕が飲んだのか?  この部屋にほかの人間が入ってくることは有り得ないのだから、そうとしか考えられないのだが、まったく記憶がない。  一体どの時点で何粒飲んだのか。  幸いな事に、体のほうは少し軽くなっているみたいだ。  しかし、こんなものを持たされてたらそれだけで何やら物騒だ。  よし、あの店長に会って、全部突っ返してやろう。  そう決めると、またも、例のコンビニに出掛けていった。
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