3回目のコンビニ

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3回目のコンビニ

 その次の日、風邪の症状は前の日よりはだいぶ良くなっていた。  2日前にはずいぶん新鮮に見えた平日の昼間の風景が、もうすでに、なんでもない日常のものになっているようだった。  たまには角の喫茶店で軽い物でも食べて珈琲を飲むのもいいかな、という思いが頭の中をちらっとかすめたが、次の瞬間には、その店のウエイトレスのいつかの不機嫌そうな顔を思い出してしまった。  それだったら、また昨日のコンビニの女の子にハンバーグ弁当でも温めてもらうほうがましかな、と思い、例の店に入っていったのは一体どういう心理状態であったのか。
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