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こいつは頭がおかしいんじゃないか、相手にしてたら大変だ、と思って帰ろうとしたが、どうも頭が重いし体がだるくていうことをきかない。
「昨日のヨーグルトはおいしかったでしょう。
でも今日はこの雑炊です。熱で胃がやられているでしょうから。
それと、この懐中電灯もお持ちください。一家にひとつは絶対に必要ですからね。」
僕はもうこの男に逆らう元気もなく、言われるままにお金を払い、アパートに戻った。
部屋に入った途端ベットに倒れ込んでしまって、再び目を覚ましたのは夕方だった。もう薄暗くなってきていていたので電気をつけようとすると、停電だった。
懐中電灯を頼りに熱を測ってみると、三十八度を越えていた。
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