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部屋に帰り、あまりの体のだるさにコンビニの袋を投げ出して、ベッドに倒れ込んだ。
袋からとびだした『退職願』の用紙と睡眠薬、それにカメラが床に転がり、ちょうど窓から差し込む西陽に、朱く照らし出されていた。
もう何もする気がおきなかった。
今までのことすべてが夢の中のことのようでもあり、そうでないようでもあった。
ますます重くなっていく頭で、僕は自問していた。
一体この数日間というもの、何がどうなっているんだ。
ただの風邪なのか、バイトも休んでおとなしくしてるのに、どこまで悪くなっていくのか。
それにしてもあのコンビニの店長、一体何者なんだ。
わけの分からないことばっかりいいやがって。
あいつのおかげで、こっちの頭までおかしくなってきたんじゃないだろうな。 何が『お客が買うべきものを揃えてる。』だ。
『完璧なマーケティングリサーチ』だって?
ふざけるんじゃないよ……………
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