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「んっ…ほそいっ!聞いて…っ」
尚も喋ろうとする坊っちゃんの口を塞ぎ、足の間に膝を入れ顎を掬って上を向かせた。
「っはぁ……細井…っ?」
窓に映る光が反射して、坊っちゃんの目と濡れた唇が艶っぽく揺れる。
「そのお話は、これからする行為より重要ですか?…ご主人様。」
貴方の目に映る私も、きっとそうでしょう?
私が笑うと赤く染まった頬。優しく撫でると、泣き出しそうな顔の坊っちゃんが言った。
「いや…いい!話なんて無い!細井!細井!!」
幼い頃のように、坊っちゃんが私にすがり付く。
そうです。
貴方が聞かない限り、私は言いません。
私と貴方は禁忌だと。
貴方は私がどんなに歪んでいても、こんなに求めてくれるから。
愛してくれるから。
誰にも言いません。
ええ、死んでもね。
「愛してます、坊っちゃん。」
end
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