八月八日

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  ねぇ…知ってた? ずっと前から あなたの存在が気になってたってこと。 嘘じゃないよ? だって… お兄ちゃんがいつも楽しそうに、あなたのこと話してくれたんだもん。 …私がまだ15のあの時に。 外から聞こえたあなたの笑い声に… 確かに惹かれたんだよ? でも。 あなたには付き合っている人が居るって聞いていたから… 何故かこの時、諦めてしまった。 思えば… あれは一目惚れだったんだよね。 伝える前に実るはずもない、小さな恋の芽は枯れちゃったけど。 ひとつのサイトを通じて…再びあなたを見つけた時。 枯れたはずの芽が …花開いた感じがして。 あなたに関われる唯一のキッカケが出来て嬉しかった。 何も知らずに声を掛けてきてくれた… 私の17回目の誕生日。 この日は最高に嬉しかったんだよ。 あなたから貰った 『おめでとう』の一言で。 私はものすごくはしゃいだんだってこと… 死んでも言いたくないな(笑) 誕生日から、何日か経って… 勇気を出してメールアドレス聞いたよね。 教えてもらえるとは思っても無かったから、『いいよ』って言われた時は本当に嬉しかった。 思えばあなたのメールアドレスが私への、神様からの誕生日プレゼントだったのかも知れない。 だから今では、全ての小さな奇跡に感謝してる。 ありがとう。
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