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「どぉ~して、
うちの中学には、
少林寺拳法部がないの~?」
部活紹介のプリントを見るなり、
私は右側の席に座る、
野川太一に言った。
「知らねーよ!
普通中学には、
ねぇ~んじゃね?」
太一はぶっきらぼうにボソッと答えた。
幼なじみで、
少林寺拳法を
幼稚園からずっと一緒に習っている。
「柔道か空手……もねぇ~な……。
剣道部、
見学すっか……。」
太一は独り言を言うようにつぶやいた。
「私は、
少林寺……ずっと通いたいよ。
帰宅部に近いって噂のが良い。
理科部か、
パソコン部、
家庭科部を見学して決める。」
「家庭科部?
美鈴は、
料理からしきダメだからな!」
太一はからかうように笑いながら言った!!
「ひっどい!!」
太一の言葉にカチンときた!!
パンチをくらわせようとしたが、
軽く払われた!!
太一の反撃の拳が当たる!?
あれ?
寸止め!?
「教室で暴れんな!
俺にはかなわねぇんだからな!」
悔しいが、
太一に勝てた事がない。
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