青天の霹靂

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「お前…」 「シッ…」 血が、あった。 「ハンカチとか、持ってねーか?」 僕は慌ててハンカチを取り出す。 それが好きなアイドルのものだったとか、昨日喧嘩したこととか、結核なら移るかもとか、そんなことは浮かばなかった。 「どうしたんだよ、これ」 「もうちょっといけると思ったんだけどな…」 哀しげに笑う達也に思わず黙ってしまった。
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