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達也の父は、船を売って都会に出た。
様々な事業を起こすが、ことごとく失敗。借金だけが残り、酒に溺れた。
そんなころ、達也の肩の爆弾が見つかった。
「うちの父には言わないでください」
堕落する達也の父にとって、父たることができる最後の防衛線が、息子に託した夢だったから。
そうして、達也は適当に周囲を言いくるめて、『普通の』高校に進んだ。
だが、達也の父親は、入学後1か月も経たないうちにあっけなく死んだ。
達也のついた嘘は、宙ぶらりんになった。
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