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不思議な感覚でした。
本来なら自分はもういないはず。
だったら今こうやって物を考えている自分はダレなのか。
この世界にいないはずの自分が吸う分の空気はあるのか飲む水はあるのか食べる米はあるのか。
事態を認識したショック状態、だったのでしょう。
家族やクラスメートも様子のおかしい私に対して、腫れ物に触るような扱いをしてくれました。
そして、時間が解決するだろう、と誰もが口ぐちに言いました。
ですが、私はおかしくなったわけではありませんでした。
ショックはありましたが、錯乱状態や鬱状態になったわけではありませんでした。
そして時間はなにひとつ解決してくれませんでした。
私は今も考えます。
居場所のないこの世界に、果たして私はいてもいいのだろうか、と。
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