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「早く帰りたいとかじゃないんだ。俺だって陽菜ともっと一緒にいたい。でもさ、そんなわけにはいかないだろ?」
うん、わかってる。
わかってるよ?
「わがまま言ってごめんね。帰ろう?」
「ん、でも『もう少し一緒にいたい』って言われてすっげえ嬉しかった」
今さら自分の言ったことが恥ずかしくなり、赤くなった顔を隠すように俯いた。
それからいつものように家の前まで送ってもらい、大好きな陵の背中を見送った。
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