過去にもどって

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周りの子たちはオシャレづいていた。 だけど私は興味がなかった。 化粧とか服とかアクセサリーとか。 そっからすれ違っていたのだ。 中学生の私にはいつもつるむ3人がいた。 なっちゃん、美紗、さおりんだ。 3人とも3年になるとよくオシャレに気をつかっていた。 話すことも服だの雑誌だの、アクセサリーだので話しについていけないことのほうが多くなった。 「ねぇ、陽菜はどう思う?」 よくわからないから適当に返事をしてた。 「あのさ、そろそろ受験も近いんだし勉強しない?」 「陽菜ってなんでそんな場の雰囲気、わざわざ下げてくるの?」 「下げてるつもりはないけど。」 「下げてるよ!昨日だって新しいリップ持ってきてたら没収されるから持って来ないほうがいいだの、メイクは肌が荒れるからやめたほうがいいだの。」 「だって本当のことだし。 今先生にみつかったら大変だよ。」 「そーいう陽菜のいい子ぶるとこ大嫌い!!」 「ちょ、美紗、やめなって。」 「陽菜なんか知らない!!」 意味がわからなかった。 私は本当のことをいっただけだ。 自ら先生に怒られたいなんて思う人なんかいないだろう。 でも次の日から私の居場所ななくなった。 「おはよ、なっちゃん、美紗、さおりん。」 3人は私の声が聞こえるみたいに話をし続けている。 「ねえってば!」 ようやくこっちを向いた。 だけどいつもの3人じゃない感じがした。 こっちをみるだけでなにも喋らない。 「あのね、陽菜。」 沈黙を破ったのは美紗だった。 「美紗達、一緒にいないほうがいいみたいなの。 話合わないじゃない、陽菜だって楽しくないでしょ?そんなの」 「じ、冗談すぎるよ。ねぇなっちゃん、さおりん。」 「・・・」 「ごめんね。陽菜」 そこから3人とつるむことはなくなった。 他のクラスに友達は居るし、このクラスにだって男友達だっているけど体育の時間とか私は1人になった。 このクラスに私の居場所はないんだ。
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