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「まず、
この男を元気にさせないと、
雪が溶けるまで誰にも見付かるまい」
フサが言った。
男は二日間眠り続け三日目の朝に目を覚ました。
目の前に大きな狼がいたので「うわーー!」と大声を上げた。
セイが事情を説明した。
男は黙って聞いていた。
男は起き上がって正座し頭を地面に擦り付けて礼を言った。
男は正太郎と名乗った。
「命を助けていただいて誠に有り難うございます、
しかし、
そのおかげで貴方様の命が危うくなるかもしれません、
何とかしなければ」
今すぐここから出て行くと言った。
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