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「正太郎、
リリ、
雪が溶ければ必ず源氏の奴らが来る、
死んだ武将も見付かるだろう、
大勢でやって来ればわしらは皆殺しにされる、
わしはこの地を離れた方がいいと思う」
セイの言葉で全員覚悟は決まった。
いつでも出発できるように準備に取り掛かった。
セイは山の地理は自分の庭のように知り尽くしていた。
絶対迷わない、
掴まらない自信があった。
「村へ行って革と肉を売ってくる、
ついでに様子も見てくるから」
わしが帰って来たら出発しようと約束してセイとシロは村へ下りた。
次の日、
帰って来たのはシロだけだった。
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