2人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
「おい!お前!
また俺と光月ちゃんの邪魔をする気か?」
「暁くんの邪魔なんて、してないもん。
それに、私の名前は、ひまわりだもん!
おまえって、いう名前じゃあないもん!」
「なんだよ、それ…」
「相変わらず小さい奴だな、ひまわりちゃんだって、光月にとったら、友達なんだから大目に見て、仲良くやれよ。」
「小さい奴って、いうのはいいすぎだよ。
騎斗…でも、みんな仲良くするのは、
大賛成かな?」
そう言って、話の輪に入ってきたのは、先ほどまで、光月の手を握っていた男の子の騎斗と騎莉。
彼らは双子で、おまけに光月のお兄ちゃんでもある。
だからこうして、暁とひまわりのいいあいに、困った顔をする光月を見て、助けに来たのだ。
だが、暁だけは、それだけではないことを知っている。
「わかった。でも騎斗兄ちゃん…
なんで、俺から光月ちゃんを離すの?」
「お前が、光月を困らすから、離すだけ」
「騎斗…君までなにやってるの?」
そう言いながら、苦笑いする騎莉を見てもなお止めない騎斗。
最初のコメントを投稿しよう!