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光月は、騎斗の後ろに隠されていて、本人もなんでこうなっているのか、分からないようだ。
だが、騎斗の後ろに隠されたとしても、ひまわりだけは、光月の側にいる。
これがまた暁には、気に入らない事でもあり、許せない。
だから何か言ってやろうと暁は、騎斗と向き合おうとすると、後ろからそれを止める声が聞こえた。
その声の持ち主は、光月の母親・希奈。
彼女は、優しく諭す様に話しかける。
「騎斗、光月を離してあげて。
光月も暁くんやひまわりちゃんと
仲良くしたいのよ」
「わかってるよ。
母さん…光月、行ってもいいぞ。
でも、あまり暁にくっつくな」
騎斗は、母の言葉を一応聞き入れ、光月と繋いでいた手を離し、後ろにいる光月を見る。
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