小さな恋のはじまり

撮影

「そろそろ着くみたいだよ！」

車の窓を覗き込みながらひまわりが明るく告げる。
その瞬間、暁はため息をついていた。

一方、車はゆっくりと止まり、乗っていたみんなが順番に降りてゆくと、目の前には、変わった建物がみえていた。
またそこの前には女の人が立っていて、暁達が見えた途端に笑顔で話しかけてきた。

「ようこそ～お待ちしてました。
りんねさん、今回も可愛いお洋服たくさんあるみたいで、私も楽しみにしていましたよ」

「ありがとう。
今日は、子ども服の撮影お願いしますね。
前は限定だったから、波音や暁だけを使ったけど…今回は、初の販売だから波音や暁だけじゃあなく、他の子ども達にも協力してもらう様に頼んで連れてきたから、お願いしますね。茜さん」

「もちろん、協力しますよ。
それに、こんなに可愛い子ども達ですから撮り甲斐がありそうです！
それに服にもぴったり！！」

2人で楽しそうに話し、笑っている２人。