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放課後。
あたしは運動部の練習の声を遠くに聞きながら昇降口で琴音の事を待っていた。
今日も一緒に帰る約束をしていたんだ。
HRが終わって、琴音の教室へ行ったがその姿は見当たらず、電話をしても繋がらなかった。
鞄は置いてあったから、学校にはいると思う。
でも、姿は見えない……
6限目のHRの校外学習の班きめが思ったよりも難航していた。
決まるグループはあっという間に決まったけれど、決まらない所はなかなか決まらなくて。
三組(あたしのクラス)だけが一年の校舎に取り残される形になっていたんだ。
琴音どこに行っちゃったんだろう……。
琴音を探しながら、昇降口まで来てしまったあたしは
どうしようかな。
このまま、玄関で待っていようかな?
そう思いながら、何気なく外を見る。
空がどんよりとした重い雲を広げていた。
雨…降りそう?
心配になったあたしは、下靴を履いて、昇降口まで出る。
雲の流れも速い。
このまま一気に崩れそうな予感がした。
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