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真瀬の前に立つ男の子は、二重瞼の目の大きな男の子。
くるりと動く髪は多分だけどパーマでも当たっていそう。
真瀬と同じくらいの身長。
けれど、真瀬よりも華奢な印象を受ける彼をどこかで見たことがあるような……
あ、そっか。
そこまで考えて気づいた。
彼は「はえーよ、侑」そう言ってタイムランの後、真瀬に絡んできた男の子だ。
その後ろにはもう一人、長身で黒髪の男の子も立っている。
この三人で決まりなのかな?
「真瀬―」
「一緒の班になろー」
そう言いながら、女の子達が真瀬に近づいてきた。
一人はショートカットの美人さん。
もう一人は、セミロングで、目元を念入りにお化粧をした可愛い人だった。
あたしのクラスには綺麗な人、可愛い人が多い。
化粧っ気のない自分の姿を客観視しながら。みんな女子力が高くてすごいなぁと思う。
って、そんな事思ってる場合じゃなかった。
あたしもどこかのグループに入れてもらなきゃっ!
「名瀬さん、一人?」
その時、真横から声がかかった。
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