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ポポー。
待っている途中、頭上からと小さく音が聞こえて見上げると、そこにはトロッコ列車が走っていた。
緑の中を走ってくる赤い列車。すごく可愛い。
その列車はガタゴトと音を立てながら、橋を渡り、船乗り場の近くにある小さな駅に到着した。
トロッコ列車から、お客さんたちが降りてくる。
誰もジャージなんて着ていなくて。普段着だ。
もしかして……山を登って川下りへ来る人なんて珍しんじゃ…
あのトロッコに乗れば、あっという間に船乗り場に到着したんじゃないの?
山登りなんて嫌だったよー
「名瀬さーん!」
「あ。うん!」
トロッコ列車を見ながらそんな事を考えていると名前を呼ばれて、みんなが待つ船乗り場の先頭まで走って行った。
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