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――違う。 嫌なのは、あたしじゃなくて……真瀬でしょ? そう言いかけた言葉は詰まってしまって 何も言えずにいると、後ろにいた一般客のおじさんが 「ねーちゃん、はよ乗り」 と手を掴んだ。 ビクッと体が震えあがる。 あたしは思わず隣にあった真瀬のジャージを掴んで。 「ごめん。真瀬」 「え」 「一緒に乗って」
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