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窓から差し込む日差しに気付いて、目を開ける。 デジタル時計は7:30と表示されていた。 ……もう朝だ。 あんなに不安だったのに。あたしはこの布団で寝ていたんだ。 ありがと。 布団に呟いて、寝床を整える。 その後、部屋の隅に置いてある鏡で自分の姿を見た。 少し目が赤いかな。 なかなか眠れなかったせいもあってか目が少し腫れぼったい。 あたしは、髪を二つに結んでから身なりを整えて。 タンタンと音を鳴らし階段を下りていく。 台所の方からベーコンが焼けるいい匂いがする。 「おはよ…」 「おう。おはよー!」 台所に顔だけのぞかせると振り向いた彼が言った。 今日も相変わらず元気だ。 「もうすぐ飯出来るから、顔洗って来いよ!」 「うん。ありがと」
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