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翌日の朝、いつもよりも早く起きてきたはずなのに、リビングにはもう冷房が効いていた。
侑成、起きてるのかな?
リビングを見回すも侑成の姿はない。台所に少し焦げたトーストと目玉焼きが置かれていた。
今日も作ってくれたんだ……
キッチンにいるかと思い足を運ぶも、そこにも彼はいなかった。
壁にかけられている時計の秒針の音がキッチンにまで届く。
「侑成?」
キッチンから小さな声で彼を呼んでみると
「ウミ?」
遠くの方で声がした。
声がした方は……玄関。
玄関へ続くドアを開けると、玄関に腰かけるジャージ姿の侑成がいた。
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