気づけば恋だった。 第11話

３

あたしは思わず目を落とした。

あたしが着ている水着は、激安ショップで買った白地に紺のストライプ柄のビキニタイプ。

ボトムは短パンのような形になっている。

デザインは女の子らしいというより、スポーティでシンプル。

この水着に一目惚れしたあたしは、悩んだ末、この水着を買ったんだけど……

そんなに変かな？

セール品だから作りが雑なの？

そう思い、水着を確認する。

どこにも変な所はない。

「大丈夫！可愛いよ！」と心の中で太鼓判を押して、チラリと横目で侑成を見た。

耳まで真っ赤にした彼は、

「いや、別に……誰もいないからいいけど」

ぶっきらぼうに答えた。