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ずっと見ていた。
雲の上から、落ちてから。
中学生だった自分の体の中に落ちた高校生のあたしは、息をひそめて、小さくなり
彼女の事をずっと見ていた。
同化していたからだろう。
真瀬侑成と出会って彼女が感じた。
いいえ。二年前の自分が知った
喜びと幸せが、そのままあたしの中にも流れ込んできた。
忘れていたと思っていた記憶は、悲しく惨めな物ではなかった。
それは、温かで優しい記憶だったんだーーー
二年前のあたしは、真瀬侑成と出会って
初めて、恋をしたんだ。
全てのピースは出そろった。
もう反対を向いた色のないピースを見る事は許されない。
あたしは、真実を知るためにここに来たんだ。
中学生のあたしには酷な事だろう。だからあの子は目をそむけた。
その気持ちはよくわかる。それは賢明な判断だ。
でも、今のあたしにならできる。
いや、やらなきゃならないと思った。
この世界に、後悔があるから
あたしは死後の世界へいけないのでしょう?
そういう事だよね?
タンポポ……。
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