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鉄格子のある部屋から出るとすぐに螺旋階段があった。
周りを見渡すけど他には扉や階段が無い。
ってことはここを登るしかないのか。
何故私が登るのを躊躇してるのかというと、てすりが無いんだ。
あのね、上を見るととにかく螺旋階段が続いているんだよ?
別に怖くは無いんだけど落っこちたらもう一回登りなおさないといけないでしょー。
って言ってもここにずっと居るわけにはいかないし、登るか。
私はそう言ってダッシュで登っていった。
何階在るか分からないけど、早く外に出たいし。
とりあえず暇だったので段の数を数えていた。
でも、1万段超えた時はどれくらいあるんだと思ったよ。
2万超えた所からもう数えるのを止めた。
だって最初は良かったんだけど数字がどこまで数えたか分からなくなったからね。
数えるのをやめてから少し時間がたってやっと螺旋階段が終わった。
いやー長かったよ。
これ私抱えて降りた人大変だったろうね。
人かどうか分からないけど。
私の前にはドアがある。
中に誰か居るらしい、声が聞こえる。
私は話を聞くために、ドアに耳を当てた。
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