離してくれない

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二人共泣いていた。 お母さんがいなくなるのは嫌だ! でもジバクレイになるのも嫌だ! くちゃくちゃでどうしたらいいのかわからなくなっている。 俺は子供達の肩を抱き寄せた。 二人はしばらくわんわん泣いていたがー疲れて泣き止んだ。 「また会えるの?」ミカが言った。 「すぐに。いつもいるよ」 仕方ないんだよ、仕方ないー子供達を抱きかかえながら知らないうちに俺はずっと呟いていた。
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