夕暮れの刻

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「ケイ君はね、お母さんが心配だって言ってるよ。」ミウ、と呼ばれてた子が口を出した。 「お父さんに知らん顔されてるし、って心配してる、ため息とかさ、ホントに嫌だよね。」 ますます驚いてると、 「違う場所で話しましょう」 と高校生が言った。 「大丈夫です、僕達怪しくないです。」 確かに。 どう見ても子供三人に高校生だ。 クスリと笑うと。 「それに無料です。」 彼はまたニッコリした。 どこか違う場所をと聞かれて、近くの神社に歩いて行く事にした。 歩道橋の下から離れると、四人は手を離したが互いに離れないようにしているようだった。
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