夕暮れの刻

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ソラが言った。 それまでだってダンナさんは自分の機嫌が悪いとあなたに当たり散らしたりされてたんでしょう? ケイ君はずっとおかしいと思ってたようです。 いつもいつもお母さんが怒られる、謝っても許してもらえないんだ、おかしいよね、変なんだ。 もう一緒にいなくてもいいんだよ、ボクはいないしね。 って言ってました。 今日はもう遅いので僕達は帰ります。 いつの間にかソラにおんぶされてるリク君は欠伸をしてる。 「もうケイ君も上に上がりたいようです。 ..,.大丈夫ですか?」 声をかけられて自分が泣いてる事に気がついた。 大丈夫です、と慌てて目を擦る。 「ケイ君はお母さんと一度話がしたいと言ってます。 僕達はまだ修行中なので5分くらいしか持ちませんが それでよければ来週にでも。」 ケイ君と喋れる! 嘘!? でも嬉しくて。 最初で最後だとしても…。
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