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階段を一段一段ゆっくりと上がる。
思えばここまで長かった。
三年前に城を出発し…道中色んな出会いや別れを繰り返し…最初はスライムにすらてこずってたのに…今はドラゴンだって秒殺できる。
魔王城にたどり着き…仲間が身を呈して俺を最上階まで送り届けてくれた。
階段を上りきった俺は相対する。
宿命の敵…魔王と。
「魔王…貴様を倒す!」
階段の位置から30メートルほど先にある玉座に向かって俺は叫ぶ。
部屋は薄暗く…魔王の姿が影でしか見えない。
その玉座に座る影が…動く。
「た、倒すんですかぁ~!!?」
なんか幼い女子のような声が部屋に響く。
魔王は女か…少しやりにくいな。
影がこちらにゆっくりと近づいてくる…思ったより身長は低いな…140㎝くらいか…。
だんだんと二人の距離が縮まり魔王の姿がはっきりと見えるようになって俺は思わず呟く。
「……嘘……だろ……?」
魔王は見た目的に14~16歳
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