第三章 聴取

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「なるほど。ところで、あなたや旦那さん以外にも岬玲香さんには恋人がいたことはご存知でしたか?」 「え?!」 納賀見の発言に三笠は心底驚き、そしてガッカリした顔で言った。 「結婚しなくてよかったかも。岬くんも気の毒に」 思いあたる節がありそうだった。 三笠は、根が真面目そうだ。だからこそ、岬は相当考えて離婚を選択したのだろうと。だから、助けたいとそんな気持ちがあったようだ。 「…。それで、日曜日の事ですが」 「あ、はい。突然玲香さ…その、岬さんから"会いたい"とメールを貰いまして」
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