君が僕を必要としてくれるなら (彼氏目線)

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1つの大きな赤い花火が上がりその後を追うように次々と花火が上がる。 『わぁー…きれい』 いつの間にか泣いていた彼女も泣き止みその綺麗さに喜んでいた。 花火が川に写ってその風景もまた綺麗だ。 写真に撮ることができない風景に僕達は魅了される。 基本的に静かに見る僕だけど、彼女がたまに 『あれチョウチョの形だよね!』 って正解を求めてくるから 『そうだねっ』 とか相槌を打ちながら見ていた。 この姿を目に焼き付けるように、花火そっちのけで彼女の笑い顔を見る。 もう二度と見れないかもしれない… そう思うと心が苦しくなる いつまでも…そう 『ねぇ、私…本当はもう分かってるの』 こちらを向かないで彼女は、花火を見ながら僕に話しかける。
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