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シャワーを浴び終えて、下ろし立ての下着を身に付けてからリビングへ。
「シェリル、ここ座って」
ソファのアルトの隣を軽く叩くので、何?と首を傾げながらもその場に座ると、テーブルの上に置いてあった小さな箱を手渡した。
「開けて」
促されて開けてみれば、中には純白のレースをあしらったガーターベルトが入っていた。
「どうしたの?これ」
「俺の方でちょっと作ってみた」
「アルトが作ったの?」
驚いて聞き返すとちょっと照れたように、はにかんで頷く。
手に取ってみれば、とても素人が作ったとは思えないほどの仕上がりで、シェリルはただ感心しきり。
ガーターベルトの中心部のラインは青のリボンが縫い付けてられていて、良いアクセントになっている。
「可愛い」
シェリルが目を輝かせていると、アルトがシェリルの髪を耳に掛けて、露になった耳へとフォールドクォーツの普段は自分が身に付けているイヤリングを着けてやる。
「アルト?」
「今日一日、貸してやる。貸すだけだからな、ちゃんと返せよ?」
久しぶりにちゃんと揃ったイヤリングに、シェリルは戸惑いが隠せない。
何でわざわざイヤリングを貸してくるのか、片割れが当たり前になっていたので、両方揃える理由が見当たらない。
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