第七幕 司と海人 二人の秘密

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【開幕】 司が興奮するであろうと思われた3ピーススーツ、クレリックシャツ、赤ネクタイ姿で、夜な夜な司を挑発した海人の賭けは、大成功であった。その証拠として、胸ぐらは勿論、ワイシャツの袖にすら触らせてくれなかった司が、今こうやって海人に口奉仕を許している。 海人は、司が海人の汗まみれのブリーフを履いて寝ていた事からも、司が本当はゲイで、海人に少なからず好意を持っている、ということに確信が持てたような気がした。海人が司にとって、単なるイジメ対象であれば、海人に口奉仕を許したりもしないだろう。 一方司も、司の睡眠中に、海人が司のワイシャツの第二、第三ボタンを外し、司の乳首をつまんだ事からも、海人が自分の体に興味を持っているのではないかと疑問に感じはじめていた。 司自身が海人の口の中で逝った後、海人の口の淵についた白蜜を、司がキスのようにして吸い取ったのは、司のそんな疑問を確信に変えるための最後の掛けでもあった。案の定、海人の耳たぶは赤く染まった後、海人の白い頬が、熟れた桃のように変化した。それを見て司は確信した。 連続で5回以上の白蜜噴射、バック攻めによる処男喪失、口奉仕。海人は24時間以内にこれだけの体験をした。勿論全てが初体験である。単なるイジメとは思えなかった。そして極めつけのキス。これはイジメという形の司の愛に違いない。海人はそう確信した。
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