第七幕 司と海人 二人の秘密

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【肌蹴たワイシャツ姿で語る】 「おめぇ、なに口つけてんだよ。気持ちわりーぞ」 「おめぇが、飲み込めずにごぼしてっからだよ。行儀わりー奴だ」 「口の中、もっとキレイにしてくれよ」 「世話がやける奴だな」 司は桃色の頬をした海人のネクタイを再度引っ張った後、そのまま海人の体を床に倒し仰向けにした。海人が着ている司のワイシャツは、乳首イジメ目的で、既に司が第二ボタンと第三ボタンを外していた。横たわる海人の襟のボタンを外すと、第三ボタンまで外れた肌蹴たエロい姿になった。その開いた両襟を両手で掴み、海人の上体をオラオラと少し浮かせながら言った。 「ったく、世話の焼ける男だな。海人は」 言いながら、襟を粗く掴んだまま、舌を海人の口の中へ挿入し、海人のそれと絡ませた。 アァ。ウゥ。 呼吸困難になりそうな海人が気持ちよさそうに喘ぐ。肉棒も再び膨らんでいた。 海人は司のクレリックシャツの裾から手を入れ、司の乳首を愛撫した。 「そこじゃねぇ。もっと下だろ。もっと激しくしろ。そしてもっと汗かけ」 「なんだよ、汗かけって」 「おめぇ、気づいてねぇのか?おめぇの体臭のこと」 「ん?なんだよ。俺、くせぇか?」 「エロい匂いがすんだよ。おめぇの脇の下とか首から。天然麝香の香りってヤツだ」 「それはおめぇも同じだろ?」 「ん?」 「司の香水の匂い、悪くねぇぞ。また司の汗の匂いは、ワキガと違って何か男らしい、他人を酔わせるような匂いがする」 「そか。お互いの体臭が好きってのは、理想かもしれねぇな」 言いながら、司は海人の唇を軽く噛んだあと、そのまま白シャツの襟を噛んだ。 「俺の白シャツに、もうおめぇの匂いが付いてるぜ。襟を噛むと口の中に、おめぇの匂いが広がるぜ」 「やめろよ。俺、このワイシャツ着て帰りてぇんだよ。おめぇの匂いが残ったワイシャツでオナニーしてぇんだよ。だから歯形とか付けんな」 「んだと?おまぇのモノは俺のモノ。俺のモノは俺のモノって言っただろうが」 「お願いだよ。俺のそのクレリックも着てていいから」 「そか。サイズも一緒だしな。これからもこうやって交換すっか」 襟を噛んでいた司の口は、海人の乳首に移動した。舌で傷ついた海人の乳首を嘗め回す。 「おめぇ、チュッチュッってイヤラシイし、感じちゃうよ」 「ずっと感じてろ」
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