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椅子に腰掛けた海人の元へ、司はゆっくりと向かった。そしてネクタイとワイシャツの胸ぐらを同時に掴み
「海人くーん、そろそろ乾いたかなぁ。乾いたらまた〆てやっけど?」
凄みながら、他人に見えないように海人に向かって小さくウィンクした。
それを見た海人も
「俺のネクタイに触ってんじゃねぇ。このワイシャツは、もう俺のもんだ。汚ねぇ手で、おめぇの手垢つけんな」
「おいおい海人くん、相変わらず尖ってんなぁ。司、今日の放課後も〆っか?」
「明、〆てやりてぇけど、ずっと連ちゃんで〆てっから、今日は許してやらねぇか?」
「おまえがいいなら、いいけど。こいつ、付け上がったりしねぇかな」
「そうなりゃ倍にしてイジメってやっから。その時はまた撮影頼むわ」
「ほーい」
海人は2人だけの秘密を隠しながら、こういう形でバレないように芝居することに幸せに感じていた。
自分が身にまとっている司の白シャツの襟や袖の厚い生地やボタンに触り、今がリアルであることを確かめるた。その度に勃起し授業には全く集中できなかったが、その緊張感も幸せな気分を高めた。
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