第一幕 司

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【開幕】 俺、司(つかさ)。この物語で俺の相方になる海人(かいと)とタメ。今高校2年。所謂不良高校生とは俺のことだ。 無類のワイシャツ好き。生意気なワイシャツを着た奴を見ると勃起しちまう。でもゲイと思われたくねえし。なんで俺、相手のシャツの襟や胸ぐら引っ掴んで、生意気な奴をコテンパンにやっつける。俺にネクタイ掴まれ、首絞められて苦しそうなイケメンの顔は、マジでオカズになる。ウゥとかアァとか、口から吐かれる悔しそうな吐息もいい。最後に必殺パンチで相手を弱らせて、倒れたイケメンを羽交い締めにし、ワイシャツの背中の匂いを密かにかいで、その匂いを思い出しながら夜にひとりでオナる。これが最高。 できれば、そいつの生意気なワイシャツを引っ剥がして戦利品として持ち帰り、自分の部屋で袖を通してみる。ボタンを全部留めて、ネクタイを締める。シャツに残った男の匂いからなのか、さっき倒したイケメンと一体になったような不思議なエロい感覚に包まれる。鏡の前で、ネクタイを引っ張ったり、シャツの第一ボタンを外して、襟を自分で鷲掴みにしてみる。すると、いかにもさっきのイケメンがヤラれているようで興奮する。最後は横になって、シャツの匂いを嗅ぎながらオナる。これが最高にイク。 自分の腕力と強面を最大限に活用して、ゲイってバレないように硬派気取って、カッコよくて生意気な奴らのワイシャツを「狩る」。これが俺のやり方だ。
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