♯1.ヌードモデル!?

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いつ見ても無表情で。 たまに見せる光のない瞳と、人を馬鹿にしたような態度。 いつもつまらなそうで。 いつも一人でいた。 想像とはまったく正反対の彼に。 ガタガタと音を立てて、“理想の先輩”が崩れていく。 自分勝手だと言われればそれまでだけど。 そんな先輩に嫌悪感さえも感じてしまった。 冷めた態度の先輩を見て、ありえない…なんて思ったり。 見下したような冷たい視線に、最低…なんて一人で避難したり。 それなのに、彼のことが気になってしまう。 今まで妄想しているだけで満足だったのに。 先輩のことを気にしたことなんてなかったのに。 校内で先輩の名前を聞くだけで、よくわからないけれどドキドキしていた。 そのドキドキが、どんな感情から来るドキドキなのか自分でも理解できずに。 先輩を見かけるたびに、顔を背けて気づかないフリをした。 放課後、いつも暗室に篭っていたことを知ってるくせに。 だから何? 関係ない。自問自答する。
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