1人が本棚に入れています
本棚に追加
優姫「バカバカしいわ」
一歩「何がだい?」
優姫「短冊よ!神頼みなんてバカバカしいと言ったの。そんなに叶えたい夢があるなら1歩でも10歩でもそれに近づいて、1日でも10日でもそれについて考えるべきよ。人が叶える夢は考えて動いた人のところにしかやってこないのよ」
(また始まったかな……)
僕は浴衣姿の彼女を前に頭を抱えた。
織田優姫(おだゆうき)はいつもそうだ。思った事を口にする事に躊躇がない。
多くの人が振り返るだけの美貌を持ちながら、未だ浮いた話もなく今日20歳をむかえた。何より頭がいたいのは彼女がそれを気にするそぶりが全くない事。
そうは分かっていても誕生日にクリスマス、正月まで付き合わされては引きづられる。そんな幼馴染の僕はこう言わずにはいられない。
最初のコメントを投稿しよう!