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「私は用事があるから先に帰るね。鍵はヨロシク、東藤先生」
そう言うと、乱れた服を正した堤先生は、まるで何事も無かったかのようにあっさりと保健室を出て行ってしまった。
「あの野郎、自分だけイキやがって。つーわけだから仕方ねぇ、お前でガマンしてやるよ」
「は…?な、何言って…や、やだッ…」
「諦めな、瀬尾」
野獣のように獰猛な眼差し。
猛禽類みたいな冷たい色。
でも、熱に浮かされたみたいなその眼差しは、やっぱりどこか艶かしくて。濡れたその瞳に思わず魅入ってしまったのは何故だろう。
一瞬抵抗が遅れて、その間に手慣れた手付きで制服を脱がされた。
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「……ッ、たまんねぇな、お前。スゲー締め付けてくる…男に抱かれるのは初めてか?」
「そんなのっ……ぁ、当たり前っ…あ、ぁっ痛いッ……や、もっ…動かないでっ…アッ」
「何言ってんだよ。瀬尾も感じてんじゃねーか」
「違っ…そんなわけっ……あぁッ…」
「違わねぇよ、自分で見てみろ」
無理矢理身体を起こされた。そうして目の前に飛び込んできたのは、東藤先生を受け入れ、それでも萎えることなく主張する自分自身。
「や、やぁっ……ヒドいっ……こんなのっ」
涙が溢れた。
「イイな、お前の泣き顔…スゲェそそる」
「ひっあぁッ、あっ…や、やだッ……」
「怯えて震えても煽るだけだぜ?」
「あっ…や、止めてっ……せんせっ…!いやァッ…こわいっ…東藤先生っ」
"先生"と呼べば、理性なり倫理なりが働いてくれるかと期待したけど、それは無駄な事だった。
「……うるせぇ。もう黙れよ」
「………っ!?」
それ以上何も言えないよう、不意に唇を塞がれた。舌が口内を蹂躙し、クチュクチュと聞こえる水音が、もはやどこから聞こえる音なのかさえ分からない。再びベッドに押し倒されて、欲望のままに揺さぶられ、少しずつ快楽に流されて行く。欲望剥き出しの雄の眼差しが、熱を孕んで僕を見下ろしてる。抵抗しなきゃと思うのに、不思議とその眼差しは僕から抵抗する意思を奪った。やがて東藤先生が僕の中に飛沫を散らすと、お腹の奥が熱くなって、同時に僕も果ててしまった。
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