短冊と織姫

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優姫「バカバカしいわ」 一歩「何がだい?」 優姫「短冊よ!神頼みなんてバカバカしいと言ったの。そんなに叶えたい夢があるなら1歩でも10歩でもそれに近づいて、1日でも10日でもそれについて考えるべきよ。人が叶える夢は考えて動いた人のところにしかやってこないのよ」 (また始まったかな……) 一歩「そうは言うけどさ……お祭りの行事だぜ?それに、お前だって夢?に向けて考えて動いて?まして叶えてるってんならここにはいないはずじゃないか?」 優姫「バカね……叶えるためにここにいるのよ」 一歩「!!」 優姫「ほら、案内してよ」 一歩「ど、どこへ!?」 優姫「バカ……貴方と私の夢の先よ」 そう言って優姫は手提げ鞄から一枚の短冊を取り出した。見覚えのある青い短冊。 僕の短冊……。 『織田優姫に告白したい』 一歩「~~~。。。」 優姫「何よ……こっちまで……恥ずかしくなるじゃない!」 優姫「もう!言葉は後でいいわ!それより初デートよね?楽しませてよ?」 来年の短冊は『織田優姫に勝ちたい』になりそうだ。
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