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どうやら、短冊に書いた願いとやらはガチで叶うらしい。
まさかこの俺が、想いを寄せている子と一緒に七夕祭りに行けるとはな。
絶対に叶う筈のない願いだと思っていたのに……。
A「ねぇ?
さっきからどうしたの?
私と居て楽しくない?」
おっと!
少し深く考えすぎていたみたいだ。
B「いや!
そんな事ない!
超楽しんでるから!」
A「ほんと?
でも、びっくりしたよ」
B「え?」
A「だってB君ってば、事故に遭ったって聞いていたからさ
何事もなかったんだね」
B「お、おう……」
A「私、すっごく心配したんだよ!
学校終わったら猛ダッシュでB君ん家に行ったんだから!」
B「そんなに心配してくれたのか?」
A「幼なじみなんだから当たり前でしょ!?
何年間一緒に過ごしてきたと思っているの!?」
B「かれこれ15年は経つかな」
A「私、もしもの事があるんじゃないかと思って、心臓バクバクにさせながらB君に会いに行ったんだよ
そしたらB君ってば、何食わぬ顔で『今日、七夕祭りに行こう』なんて言うから、一気に力が抜けちゃったよ」
B「心配掛けて悪かった」
A「本当よ」
B「なぁ」
A「なに?」
B「一つ聞いて良いか?」
A「なによ?」
B「俺の事、好きだったりする?」
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