第1章

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生きているのが恥ずかしくなりました。 駅の階段を登るとき、まるで上下反対になったような そんな気がして。 ふわふわしていてぷかぷかしていました。 浮き輪みたいで、とても綺麗な物でした。 恥ずかしくなった私は、包丁でお腹をなぞりました。 が、切れてる訳もなく近くにあったカミソリで 深くお腹を切ったつもりです。 赤いお腹を拭って 中に小さな鈴をいれました。 私はここにいるよ 小さく呟いたのですが、聞こえたでしょうか。 チリン
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