第1章

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扇風機から君の声 タイマーをセットする。 君の声を扇風機に凭れ 耳に入れる。 タイマーが切れるその前に、 「われわれはうちゅうじんだ」 君の記憶の声。 頭を回し、唇を落とす。 「私もうちゅうじんだったのよ。」 記憶の声とさよならとあの日訪れた夕立の色。 風が運ぶ風鈴の囁き。
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