上司と部下の「恋」模様

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 行為自体が久しぶりで、しかも男同士は初めての経験なのだが、抜かないでと甘えながらしめつけらて、抜かずにもう一度していた。  気持ち良い余韻の中、さっきまで善がっていた三木本の身体が離れていく。 「ん、三木本君?」 「後始末するんで。先に帰ってください」  さっきまでの可愛い姿はもう無く、仕事の時のような彼である。だが、流石に先ほどまで八潮に突っ込まれていたのだ。中腰は辛いだろう。 「いや、僕がするよ」  と申し出るが、 「いえ。上司にやらせるなんて出来ません」  一人で後片付けをはじめてしまい、八潮はぽつんと残される。  先ほどまでのあまりのギャップ差に悲しみまで感じる。 「……じゃぁ、帰るね」  そう声を掛けてミーティングルームを後にした。
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