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いつも利用しているホテルは、このバーから近い事もあり、自分たちの様な同性カップルが多い。
部屋に入るなり上着とネクタイを床に脱ぎ捨てて唇を重ね合う。
「ん、連さん、待って」
スーツをハンガーに掛ける彼の手を掴み、
「いいから、はやく」
「わかりました」
背の高さは八潮と同じくらい。少し見上げる位の身長差。
キスをしながら身体を煽られ、気持ちが高ぶりはじめる。
「利成、お前の事だけを感じたいんだ」
でないと八潮に中を乱された時の事ばかり考えてしまうから。
「ふぅん。誰か忘れられない男がいるみたいですね」
妬けますね、と、後を解すために指がはいりこむ。
「んっ、当たり前だろ。男は、お前、一人だけじゃない、からっ」
今までも、そしてこれからも、心から想う相手はただ一人だが。
「じゃぁ、その中でも一番に想ってもらえるように、貴方の中へ俺を刻み込ませて頂きます」
その言葉にくつくつと笑いだす。
彼では無理だ。一番は八潮以外にいない。
「俺の中へお前の全てを注ぎ込め」
心までは無理だが、上辺だけの快楽に身を預ける。
彼のモノが中へとはいりこみ、激しく揺さぶられる。
そして、何度目かイったあと、三木本は意識を手放した。
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