上司と部下の「恋」模様

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 残業を終え、三木本と途中で食事をして帰ろうかと思っていた所に、他の部署の友人らしき男が来て一緒に飲む約束をしているという。  残念だと思いながら先に会社を出たのだが、駅に向かう途中で携帯電話を忘れてしまった事に気が付き会社に引き返した。  フロアに明かりが灯っており、まだ帰っていないのかと姿を探すが見つからず。ミーティングルームのドアが半開きとなっており、そこから明かりが漏れていた。  何か探し物でもしているのだろうか?  黙って帰るのもと思い、声を掛けていこうかと顔を覗かせば、テーブルの上に組み敷かれる男と組み敷く男がおり、しかも互いにズボンを穿いておらず、何をしていたか一目瞭然だ。 「え、君達……!」 「な、八潮課長」  一人の男は慌ててズボンを履き、もう一人を置いて部屋を出ていく。  残された男は慌てる事無く、身を起こしてズボンを拾い上げる。 「……ノックぐらいしてくださいよ」  髪を掻き揚げてため息をひとつ。 「あ、あぁ。そうだね」  逆にこちらの方が慌ててしまう。  三木本はシャツ一枚という姿で、色気があり目が離せない。 「いつまでそうしているつもりです?」  シャツからちらりと覗かせる、三木本の前のモノは、はちきれんばかりに膨らんでいる。 「あ……、うん。というか君の、辛そうだね」 「一人になったら始末しますんで。ちゃんと掃除もしておきますから」  あまりにも平然とした態度をとるから、八潮は三木本の事を少し困らせたくなった。 「ねぇ、イく所、見せてくれないかな?」  どんな反応を見せるのだろうか。 「悪趣味ですね」  目を見開いて八潮を見た後、ふぅとため息をついて呆れた顔をする。
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